「募集」を作成して、SNSに投稿するだけの手軽さがウリ

「bosyu」のサイト上に掲載された、ユーザーからの“募集”「bosyu」のサイト上に掲載された、ユーザーからの“募集”
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 bosyuのウリは「利用のハードルの低さ」だ。使い方はとてもシンプルで、事前の準備はTwitterかFacebookのアカウントを使ってサービスにログインするだけ。あとは何か思い立った際に、bosyuの種類と40文字以内のタイトル、そして400文字以内の概要を入力する。そうすればSNSシェア用の画像が自動生成されるので、SNSに投稿して、応募を待つだけ。

 募集に応募してくれた人とは、TwitterやFacebookのメッセージ機能を使ってそのままやり取りができる。募集に対して応募する場合は、bosyuからメッセージを送って返事を待つだけだ。詳細は後述するが、1月のリニューアル以降、bosyuのサービス上でもメッセージのやりとりまでが行えるようになった。

 もちろんbosyuを使わなくても、気になる人をお茶に誘いたいならSNSのダイレクトメッセージ(DM)機能を使えばいいし、Twitterに「お茶してくれる人を探しています」と投稿してもいい。所属している会社やチームで仲間を募集しているなら、SNSではなく、採用支援のサービスを使うこともできる。

 だがSNSで不特定多数にお茶をする相手を求めるのは心理的なハードルが高く、また別のツールを使って募集をかけるには、それまでのプロセスが面倒だったりする。面識がない人にいきなりメッセージを送るのはそれなりに勇気がいるし、採用サービスを使って仲間を募集しようと思えば、求人票を作成する手間がかかる。bosyuを使えば、そういった心理的なハードルや面倒なプロセスを最大限削ぎ落とすことができるわけだ。

 サービス運営元のbosyu代表取締役・石倉秀明氏もbosyuのウリは「カジュアルさ」にあるという。

「たとえば何かのプロジェクトで仲間を集めたいと考えた時、これまでは会社単位が基本。個人でできることといえばTwitterやFacebookに投稿することくらいでした。ですが、bosyuを使えば、人を募集していることを簡単に表明できます。応募者にとっても、いきなりDMを送るのに比べれば連絡をするハードルが下がります。そのカジュアルさから、いろいろな人に使ってもらえていました」(石倉氏)

 黄色と黒の画像を使ったbosyuは、そのビジュアルからもSNS上で目に留まりやすい。それもあって次第に利用者やその用途をげていった(2019年7月時点で登録ユーザー数6万人、募集総数は1.4万件、応募総数は3.6万件)。ユーザーの反響を受けて、1月7日には新機能を追加してリニューアルを実施した。その際に着目したのは個人の仕事や働き方だ。