【其の六 拗ねるべからず ⇒ それでも前を向く】
「でもぉ」「だってぇ」「どうせ」は禁句です。がん細胞や認知症の思うツボです。自分の老い先のことで子どもたちに過度な負担を強いることがないよう、しっかりと準備した上で、人生最後の四半世紀はギフトだと思い、夢と希望を持って第二の自分探しの旅に出かけましょう。
【其の七 依らしむべからず ⇒ 医療との適正な距離を保つ】
高血圧、糖尿病、高脂血症、骨粗しょう症……。年を取れば体にガタが来るのは仕方がないこと。日常的にいろいろなクスリを飲んでいる高齢者がほとんどです。でも本当にそれで健康を取り戻せたのでしょうか?コロナショックで通院を控え、ライフスタイル改善に取り組んだ人たちの間では、「クスリなんか飲まないほうが、むしろ元気で気分爽快になっちゃったよ」という声が多く聞かれるようになりました。
そうです。必ずしも必須ではないクスリを過剰に処方されて、言われるがままに大量にクスリを飲み続ける行為は、認知症を誘発する要因になるそうです。また、痛くもかゆくもなかったのに、無料がん検診で早期がんを告知され、言われるがままに摘出手術をした結果、抗がん剤と放射線による予後治療で、楽しいはずだった老後が痛みとの闘いになってしまった人も相当数います。
クスリを飲むな、医者にかかるなと言っているわけではありません。ただ、過度に医療に依存しないほうがいい、とお伝えしたいのです。一見(いちげん)のドクターよりも、長年連れ添ってきた自分のカラダの声に耳を澄ませるようにしてみてはいかがでしょうか。そうしながらライフスタイルを見直していくのがベストだと、私は知人の医師から教わりました。
【其の八 籠るべからず ⇒ 社会との接点を持つ】
ずっと家の中で過ごすのは不健康です。一日一回は外に出ましょう、街に出ましょう。特に書店はおすすめです。ひとりカラオケを楽しんでいる人も多いようです(最近はシニア割引があるカラオケもありますよ)。
そして、出かけた先で、誰かと言葉を交わしましょう。友人がいなければ、お店のスタッフとかでも構いません。それも難しければ、目についた景色や街並みでもいいし、自分自身に対してでも構いません。
コミュニケーション不足は認知症の一因となることが分かっています。意識的に誰かと話しましょう。あとは、バーチャルにはなりますが、お子さんやお孫さんとのLINEもおすすめです。