【其の九 枯れるべからず ⇒ 誰かのためにという思いを持つ】
思いを寄せる人がいることが認知症予防につながる、という論文を読んだことがあります。かけがえのない娘や息子、孫、配偶者、恋人……。誰でもいいです。芸能人やスボーツ選手でもいいし、すでに他界している人でも構いません。その相手のために何かをしてあげたい、役に立ちたい、メッセージを届けたい。こうした感情が生きがいを与えてくれます。できれば、その思いをつづって実際に届けることができたとしたらすばらしいと思います。
【其の拾 信ずるべからず ⇒ 詐欺や情報操作に用心する】
特殊詐欺や悪質商法の被害者の多くが高齢者です。社会の急速なデジタル化で、以前なら出会えない人に出会う、保護されていたはずの人とダイレクトにつながるということが容易になりました。認知症予防に有効とはいえ、スマホやSNSにハマるのも危険です。一にも二にも、安易にクリックしないことです。
知らない人の訪問はもちろん、知らない番号からの着信には出ないことをおすすめします。国税庁や銀行、宅配便などを名乗ってメッセージを送ってくる詐欺もたくさんあります。イヤな言葉ではありますが、「人を見たら泥棒と思え」とは、言い得て妙だと思います。
テレビや新聞が大好きなお年寄りは多いですが、こうした情報も鵜呑みにしないほうがいいでしょう。怪しい健康情報や、自称専門家がもっともらしく適当なことを話していたりしますから。
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