書き込みを読んだ職員が匿名で区議団に情報を提供し、区議団が区に調査を要求したという。問題を感じた職員がいたから良かったものの、もし黙認されていたらと想像すると恐ろしい。
実名を挙げて中傷されたのは桑水流(くわずる)弓紀子議員で、区側に厳しい質問を行なっていたといい、副区長は区の職員も全員と同じ意見だと思い込んでいたのかもしれない。実際にチャットには「相手をするのも大変です」と副区長をたしなめるどころか同調するように見える返信もあったという。
澤田副区長は問題が明らかになった翌日にスピード辞職。同じ博報堂出身の澤田氏を登用した長谷部健区長も陳謝した。
「ブタ」についてはもはや、失言を超えた侮辱的な暴言と言ったほうが正しいかもしれない。いい大人がこんな侮辱を、大勢の人が目にする中で書き込んでいたというのが衝撃だ。
「頭悪いね」
谷川弥一衆議院議員(12月10日)
連日大きく報道されている政治資金パーティーをめぐる裏金問題。検察の手がどこまで及ぶかが注目される中、記者からの追及に逆ギレしたのが文科副大臣の経験もある谷川弥一議員。
谷川氏は4000万円超のキックバックが行われたとされており、発覚している中ではかなり高額にあたる1人。記者の前で「適切に対応してまいりたい」というお決まりの文句を読み上げた後、質問を重ねる記者に対して「今言った通り」「頭悪いねえ?言っているじゃないの。質問しても、これ以上、今日 言いませんと言っているじゃない。わからない?」とカメラの前で逆ギレした。
このような態度が国民の反発を招かないと思っているのであれば、政治家としての資質に大きな疑問符がつくと言わざるを得ない。
後援会への説明も全くないといい、後援会会長が「疑惑が事実かどうか明確になって、市民・後援会のみんなに対して安心させてほしい」とするコメントも報道されている。