「LGBT見るのも嫌だ」
荒井勝喜首相秘書官(2月3日)
政治家の発言ではないものの、政治記者が報じて大きく話題になったのが首相秘書官の失言。
同性婚をめぐる記者団の取材に対して、「心の底では嫌だ」「認めたら国を捨てる人が出てくる」「僕だって見るのも嫌だ。隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」「(他の)秘書官もみんな、反対だ」などと述べたとする。
取材は非公式の場だったが、毎日新聞がこれを速報して他紙が続いた。記者が報じなければ問題化されずにすんでしまったかもしれないが、「オフレコ破り」ではないかという意見も飛び交った。
しかし、政治の中枢にいる人々のこのようなホンネを国民が知ることは必要だ。荒井秘書官はこの後、謝罪して発言を撤回したものの更迭となった。
「女性ならではの感性」
岸田文雄首相(9月13日)
内閣改造で過去最多タイとなる女性閣僚5人を登用した岸田首相の一言が批判を招いた。
これについては9月15日の記事「岸田首相『女性ならではの感性』に批判殺到、なぜウンザリ発言を繰り返してしまうのか?」(https://diamond.jp/articles/-/329017)で詳述したので繰り返さないが、「男性ならでは」とは言われずに「女性ならでは」ばかりが繰り返されるのはなぜなのかを、構造的な問題として考えてほしい。これに尽きる。
2023年を代表する政治家たちの失言。これ以外にも、あなたの心に残るものはあっただろうか。