なぜ、大みそかには「年越しうどん」ではなく「年越しそば」が習慣となっているのか。「年越しうどん」「年越しラーメン」「年越しパスタ」などはないのか…。実は、大みそかは「年越しうどん」という地域も存在する。しかも、誰もが想像する「うどん県」だけではなく、他にもある。さて、どこだろうか?(ライター 宮武和多哉)
細く長く、長寿を願って「年越しそば」
でも、「うどん」でも良くない?
「大みそかには毎年必ず年越しそばを食べる!」という人も多いだろう。この風習は江戸時代から定着したとされ、細く長いそばには健康・長寿への願いが込められているという。かつ麺の切れやすさから「厄災・苦労を断ち切る」という説も。年越しそばは、翌年の幸せを願う、一種の縁起担ぎでもある。
でも、ちょっと考えてみてほしい。「細く長い」「切れやすい」なら、なぜ「そば」限定で、「うどん」ではないのだろうか?
うどんが中国から伝来したのは平安時代初期とされる。一方、そばの実も古くから日本で栽培されており、どちらも日本人になじみ深いものだ。
それならなぜ、大みそかには「年越しうどん」ではなく「年越しそば」が習慣となっているのか。「年越しうどん」「年越しラーメン」「年越しパスタ」などはないのか…。
実は、大みそかは「年越しうどん」という地域も存在する。しかも、誰もが想像する「うどん県」だけではなく、他にもある。さて、どこだろうか?