戦時の商社#12Photo:JIJI

総合商社最大手の三菱商事の社長レースで、先頭集団がいよいよ絞られてきた。社員数が多いバブル入社組の激烈な出世競争を勝ち抜くのは誰なのか。特集『戦時の商社』(全16回)の#12では、三菱商事の次期社長の最有力候補の実名を明らかにする。(ダイヤモンド編集部副編集長 千本木啓文)

4月人事で出世レースの先頭集団に異変
トップに躍り出たのは50代の実力派

 資源バブルの波に乗り、3年連続で約1兆円の純利益をたたき出そうとしている三菱商事が、次期トップ交代を見据えた盤石の役員体制を整えつつある。

 中西勝也社長が慣例通り6年間トップを務めるとすると、次の社長交代は2028年4月。4年後というと随分先のことのようだが、すでに次期社長の座を巡る出世レースは最終コーナーを曲がり、最後の直線に差し掛かっている。

 レースを制する幹部は誰なのか。次ページでは、三菱商事の社長候補の最右翼を明らかにする。