エネルギーや金属を扱う資源会社の業績が好調だ。コロナ禍がもたらした資源価格高騰の追い風を受けているからだ。日本の総合商社の実力は、資源メジャーに匹敵するのか。特集『戦時の商社』(全16回)の最終回では、「総合商社・資源会社グローバルランキング ベスト40」を大公開する。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文、竹田孝洋)
総合商社の株価は上昇したが
グローバルでは「井の中の蛙」!?
「万年割安株」といわれていた総合商社株が再評価されている。米著名投資家のウォーレン・バフェット氏率いる投資会社が株式を取得した2020年以降、株価は最大4倍以上に上昇した。
追い風となったのは、新型コロナウイルスの感染拡大やロシアによるウクライナへの軍事侵攻などの影響で、エネルギーや半導体が不足し、価格が高騰したことだ。
つまり、総合商社だけでなく、エネルギーや金属を扱う資源会社もこの間、大きなチャンスがあったということだ。
そこで、ダイヤモンド編集部は、総合商社の収益性や将来への投資余力などを、競合する資源会社と比較するためのランキングを作成した。
作成方法の詳細は次ページの「ランキングの見方」に譲るが、大きく四つの視点で総合得点を算出した。
(1)近年の商品価格高騰を収益に結び付けられたかどうかを「年平均売上高成長率」や「営業利益率」で評価
(2)効率よく稼ぐ力を「ROE(自己資本利益率)」で評価
(3)株主還元への積極性を「配当性向」で評価
(4)投資余力を「フリーキャッシュフロー(FCF)」で評価
次ページでは、「総合商社・資源会社グローバルランキング ベスト40」を全公開する。資源メジャーに勝てる総合商社はどこか。