あなたの雑談、3分の1はムダかもしれません。世界基準のビジネスでは「明確な意図を持ち、そこに向かって深みのある会話ができる人」が「雑談の上手い人」である。もしあなたが「目的のない会話」が苦手だとしたら、「雑談」を武器に変えることもできるかも(写真はイメージです) Photo:PIXTA
*本記事は本の要約サイト flier(フライヤー)からの転載です。

おすすめポイント

『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』という本書のタイトルを見て、読む前はグローバル社会で求められる教養についての本かと想像したが、その中身は非常に具体的かつ実践的な本であった。本書の著者は、人材開発・組織改革のプロであり、『NEW ELITE』などのベストセラーを持つピョートル・フェリクス・グジバチ氏だ。本書では豊富なグローバル経験をもとに、ビジネスにおける「雑談」に切り込んでいる。

『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』書影『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』 ピョートル・フェリクス・グジバチ著 クロスメディア・パブリッシング刊 1738円(税込)

 要約では本書から、主に3つの観点を紹介する。1つ目は、「海外と日本の雑談の違い」だ。海外のビジネスシーンにおける「雑談」とは、単なるおしゃべりではなく、明確な意図を持って行われるコミュニケーションであるという。あくまでビジネスの目的を達成する手段であり、雑談のために「下準備」もするといったことに驚かされた。

 2つ目は「社内の雑談」であり、著者がかつて在籍したグーグルの事例が挙げられている。社内コミュニケーションを重視するグーグルは、会社が社員同士の雑談を促している。トップ企業の取り組みを知ることは、生産性を上げるヒントになるだろう。

 3つ目は「社外の雑談」である。ここでは、商談における雑談のポイントが詳しく書かれている。雑談のはじめに行う「確認事項」など、日本ではなかなか知り得ない情報が満載だ。

 本書を読むと、雑談に対する新しい視点が得られるだろう。「雑談が苦手」というビジネスパーソンにこそ、読んでほしい一冊だ。(河合美緒)