新年初出勤日に目についた
本部総務部からのメッセージ
【石川、富山、新潟、福井各県内の支店、支社への不要不急の電話連絡を禁ずる。郵送も同じく可能な限りEメールで対応のこと】
社内イントラの本部総務部からのヘッドラインの中で、このメッセージが目についた。
「そりゃあそうだよなあ…」
おそらく誰もがそう感じたんじゃないかと思う。元日に北陸地方を襲った震災から3日たち、初出勤となった1月4日の朝のことだ。今年の正月は例年のそれとは違う。おめでとう、というあいさつをあえて避けていたのは私の周囲だけではなさそうだ。
火事場のやじ馬というのは困ったものである。今回、こうやって本社がしっかり統制したことはよかったと思う。そうでもしないと、好き勝手に電話をかけまくるやつが現れるものだ。テレビを見ていれば、大変な状況であるということぐらいはわかるのに、直接現地の生の声を聞かないと済まないのか。それを聞いたところで、何ひとつできるわけではないのに。
正月のあいさつなどないまま、課長以上が支店長室に集められた。我々のみなとみらい支店が属する横浜エリアには他に3つの支店があり、一人の支店長が複数の支店長を兼任している。他支店の課長は自分の持ち場があるため、みなとみらいまで駆けつけることはできない。そこで、Zoomでの会議と相成った。