「何をやるか」ではなく
「何をやらないか?」

 でも、あらためてこれまでの自分の行動を思い返してみると……

 なぜいつもバタバタしているのか? が見えてきたのです。

 たとえば、

・「ムダかもしれない」と思うことも頑張っていた
・お客さまから頼まれた仕事を断れず、仕事を抱え込んでしまっていた
・何がポイントかがわからず、あれもこれも手を出していた

 つまり、自分で余計な仕事を増やしていたのです。自分で自分の首を絞めていたとも言えるでしょう。

 そこで、これらを思い切って捨てることにしました。

・ムダなことは頑張らない
・仕事は抱え込まない。優先順位をつけて、すぐやらなくていいことはやらない
・ポイント以外のことはやらない

 もちろん、真面目に頑張ることは大事です。でも、なんでもかんでも頑張るのは、効率的ではないし、結果的にムダです。ムダなことを一生懸命頑張るほど、ムダなことはありません。

 結果に影響しないことは潔く捨てる。

「何をやらないか?」を見極めて1点集中することにしたのです。ドリルで穴を開けるときには、1点にパワーを集中させることで分厚い板をも貫通させることができますよね。それと同じです。

 すると……、残業もすることなく、トップセールスとして表彰されるようになったのです。

 残業の常連から表彰の常連に。大きな好転です。

 残業もしないから、体も楽になりました。それに自分の好きなことができる時間も増え、人生が楽しくなりました。

 ムダなことを捨てたら、時間も成果も手に入れることができたのです。

「でも、何がムダで何が重要なのかがわからない」という方もいるでしょう。そこで本稿では、捨てるべきこととやったほうがいいことをわかりやすくお伝えしています。どれも私が実際に体験し、学んだことばかりです。

 私自身、ムダに振り回されてきたひとりです。だからこそ、お伝えしたいのです。

 頑張る前に捨てることが大事です。