投資手法は不変でも、取り巻く環境が変わる
こんな話は枚挙にいとまがないくらいあって、投資手法とか考え方のベースになるものが不変であるからといって、それを取り巻く環境が数十年スパンで見て不変とは言えない訳だ。
詳細は割愛するが、僕はホテルを買った時にも、アミューズメント施設やレジャービルに投資した時にも、外部環境の大きな変化によって投資のルール以外の部分で根底から環境が変わるという経験を何度もして、何億もの授業料を払ってきた。
僕が『改訂版 不動産投資の破壊的成功法』で一棟ものレジデンスや下駄ばきの店舗付きレジデンスしか例として出していないというのも、そのような失敗はサラリーマン投資家にはしてほしくないからだ。
サラリーマンは高々1億の損失を被っても破綻してしまうし、人生の進路の変更を迫られてしまう。僕がやっていることとサラリーマン投資家が投資する商品が違うのは、リスク許容度の違いであって、同じことをやって一撃くらって撃沈するならば、やらないほうがいいということだ。
だから、僕自身の不動産投資は採石場に投資するなど、サラリーマン投資家がやる不動産投資とは全く違うことをやっている(「通販大家さん」で僕が美味しい物件を先にとって残りを個人に流すという風説があるようだが、まったくの誤解だ。書籍では反論できないのでここで申し述べておく)。