少なくともレジデンスであれば、ニッチな不動産投資のジャンルと違って売却する時にも出口は見つけやすいし、外部環境が変わるにしてもそのスピードはゆっくりだ。その意味では他のジャンルと比べてリスクはある程度抑えられている。

 もしレジデンスの分野で環境の変化が急激に起これば、たちまちのうちに日本経済は破綻してしまう。

 それは、本来住宅ローンを借りられないサブプライム層に住宅ローンを貸し出すことでアメリカが危機に陥ってその規模が想像を絶するものであったことに思いを致せば分かると思う。

 ただ、このレジデンスの分野にもゆっくりではあるが変化は始まっている。それも、いままで全く存在しなかったマーケットがこの10年ほどの間に出来上がってきていたりする。

 また、アベノミクスでここにきて不動産が再び上昇しはじめたことから、久しぶりに僕にサラリーマン投資家向けにどうやったらこのあと来るかもしれない地価上昇で資産形成ができるかを解説するお役が回ってきたと思うので、次回は少し具体的に、今、読者諸氏が不動産投資をする場合に、どのような戦略をとればよいのかについて解説してみたいと思う。
 

(次回は4月2日更新予定です。)


◆発売後たちまち増刷!

価格:¥ 1,575(税込)
判型/造本:46並製
ISBN:978-4-478-00183-7

『改訂版 不動産投資の破壊的成功法――どんな状況でも勝てる不変のルール』

旧版出版から8年、環境変化により「1年で10億つくる」ようなハイリスク・ハイリターンは成り立たなくなったが、優良物件を見極めることにより安定収入の確保と節税メリットを享受する成功者たちは存在し、本書の基盤となる考え方はいつの時代にも成り立つ。東日本大震災を踏まえた最新事例と、投資の考え方を紹介。
 

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