血管の老化を防ぐ! 血管強化術#6Photo:PIXTA

血管内皮細胞が分泌する一酸化窒素(NO)は、抗血管老化において最強物質と呼べるだろう優れものだ。このNOの合成・分泌を促すにはどうすればいいのか。特集『血管の老化を防ぐ! 血管強化術』(全8回)は、前半の4回で血管老化と病気の関係について、後半の4回で抗血管老化策について取り上げる。#6では“攻め”の抗血管老化策となる食材リストと運動法を大公開する。(医学ライター 井手ゆきえ)

一酸化窒素(NO)は
抗血管老化の最強物質

 血管老化を少しでも遅らせるためには、酸化・糖化・炎症を抑えるだけでは物足りない。やはり攻めの方策も必要だ。

 その方策とは、抗血管老化最強物質である一酸化窒素(NO)の合成・分泌を促すこと。NOは血管内皮細胞が分泌する「血管拡張物質」で、血管を広げて血圧の低下に働く。血管をしなやかに保ち、抗酸化・抗炎症にも働く優れもので、最近の研究で抗糖化に働くことも示唆されている。(詳細は本特集#1『認知症にもつながる!?毛細血管が消える「ゴースト血管化」の恐怖』参照)。

 次ページでは、NOの合成・分泌を促す生活術として、“攻め”の食材リストと運動法を伝授する。