肥満と肥満症の境界線は?
「医学的に減量や治療が必要なのは、BMI25以上で、なおかつ、2型糖尿病などの耐糖能異常、脂質異常症、高血圧、睡眠時無呼吸症候群、運動器疾患などの健康障害が生じているか、内臓脂肪が蓄積している人です」
つまり、健康障害か内臓脂肪の蓄積が起こっているかどうかが、肥満と肥満症の境界線というわけだ。
「肥満症の診断基準の健康障害以外にも、大腸がん、食道がん、子宮体がん、すい臓がん、腎臓がん、乳がん、肝臓がん、胆石症、静脈血栓症・肺塞栓症、気管支ぜんそく、胃食道逆流症、精神疾患なども肥満によって発症リスクが高まります。日本人女性に多いやせ過ぎもよくないことが分かっていますが、肥満は万病のもとなのです」