「学生時代に力を入れて取り組んだことは何ですか?」

●話題は「ありがち」でOK

 コロナ禍が収束した今、いわゆる「ガクチカ」は最頻出質問に戻っています。

「他の人とかぶったら……」「すごい話をしたいが経験がない」と、嘆く人が毎年多くいます。

 しかし、テニスやフットサルといったサークル活動、飲食店や塾のバイト等、ありがちな内容でも、自分が力を入れたと自信を持って言えるなら、何を選んでもかまいません。すごい活動をしている人はそういないし、集団面接はすごさだけを評価する場ではないからです。

 回答方法ですが、「テニスサークルの活動です」 と、最初に結論を話します。その後に、「春秋の学内大会に向け週3回練習しています」と、その団体の活動内容を話します。そして、「2年次はイベント係リーダー、3年次は幹部として約60名のメンバーをまとめています」と、自身の活動概況を述べます。

 その後に自身がぶつかった困難や、乗り越えたエピソード等を述べ、最後に得たこと、学んだことで締めます。

 ここも1分を目途に回答してください。

 よくあるのが、チームや団体とあなたの活動が混在するケースです。たとえば団体競技なら「昨年は1部リーグで優勝しました」は、団体の成績です。それより、あなたがどのような努力や貢献をしたのか、説明する方が大事です。

「学生時代」は「大学時代」。高校以前は含みません。ここも1話完結型で回答してください。

【OK!】

「サッカーサークルの活動です。
 入部時、全くの未経験で、体力にも自信がありませんでした。最初は皆と同じ練習量をこなせませんでした。
 そこで毎日5キロのランニングと筋トレを自らに課しました。雨の日も風の日も続けたおかげで、半年後には10キロまで距離を伸ばし、練習にもついていけるようになりました。
 そこで満足せず徹底した自主練を続け、3年秋のリーグ戦ではベンチ入りでき、引退前のリーグ戦ではスタメン入りできました。
『努力は報われる。だから怠らない』、これが経験から得た私のポリシーです」