メガバンクに地方銀行、第二地方銀行、信用金庫に信用組合――。全国472金融機関が、これまでどれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのか?ダイヤモンド編集部の独自調査を初公開。特集『倒産危険度ランキング2024&初公開!企業を倒産させた金融機関ランキング』の#28では、第5弾として、青森県の金融機関を取り上げる。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
青森県でメイン先企業を最も倒産させてきた銀行は?
青森銀行、みちのく銀行が倒産させた企業は何社?
近年、青森県内の金融機関で大きな動きを見せているのは、青森銀行とみちのく銀行。両行は2022年4月、プロクレアホールディングス傘下になる形で合流している。
23年9月には、みちのく銀行に注入されていた公的資金200億円の返済を、期限から1年前倒しの形で完了した(うち50億円を青森銀行が拠出)。完済を経て、両行は25年1月に合併する予定だ。
経営危機に陥った企業が倒産するのか、それともしないのか。その際に重要な鍵を握るのがメインバンクとなる。
メインバンクとは通常、貸出金のシェアが首位で、当該企業と長年にわたって親密な関係にある銀行のことを指す。ただ、企業側と銀行側で認識が異なっているケースもある。
今後、倒産件数の増加と金融機関の融資姿勢が厳しくなるのは必至とみられているが、どの銀行が今後、企業に厳しく臨むのか――。それを知るには過去に注目するとよい。その銀行の将来の行動を最もよく表しているのは、口先のきれい事ではなく過去の行動なのだから。
メガバンクに地方銀行、第二地方銀行、信用金庫に信用組合――。全国472金融機関が、これまでどれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのか。ダイヤモンド編集部が独自に調査し、その結果をまとめた「企業を倒産させた金融機関ランキング」を初公開する。
第5弾の今回は、青森県の金融機関を取り上げる。青森銀行やみちのく銀行のほか、青森県信用組合などの信用組合も名を連ねた。
ちなみに「企業を倒産させた社数が多い都道府県ランキング」は、下表の通りだ。地銀や信金、信組など主な金融機関の内訳も明記したので、ご覧いただきたい。
ランキングは、これから数十回にわたって配信していく。全都道府県と全金融業態を網羅した完全版を含めて、さまざまな視点でお届けする予定だ。それでは早速、今回の青森県の結果を確認していこう。