メガバンクに第一地方銀行、第二地方銀行、信用金庫に信用組合――。全国472金融機関が、これまでどれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのか?ダイヤモンド編集部の独自調査を初公開。特集『倒産危険度ランキング2024&初公開!企業を倒産させた金融機関ランキング』の#73では、第50弾として、第一地銀を取り上げる。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
メイン先企業を最も倒産させてきた第一地銀は?
静岡銀行、福岡銀行が倒産させた企業は何社?
全国各地の道府県で金融機関として最大級の規模を誇り、地域経済を左右する大きな影響力を持っている――。今回は、そんな第一地方銀行に焦点を当てていく。
経営危機に陥った企業が倒産するのか、それともしないのか。その際に重要な鍵を握るのがメインバンクとなる。
メインバンクとは通常、貸出金のシェアが首位で、当該企業と長年にわたって親密な関係にある銀行のことを指す。ただ、企業側と銀行側で認識が異なっているケースもある。
今後、倒産件数の増加と金融機関の融資姿勢が厳しくなることは必至とみられているが、どの銀行が今後、企業に厳しく臨むのか。それを知るには過去に注目するとよい。その銀行の将来の行動を最もよく表しているのは、口先のきれい事ではなく過去の行動なのだから。
メガバンクに第一地銀、第二地銀、信用金庫に信用組合――。全国472金融機関が、これまでどれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのか。ダイヤモンド編集部が独自に調査し、その結果をまとめた「企業を倒産させた金融機関ランキング」を初公開する。
第50弾の今回は、第一地銀を取り上げる。全国の有力地銀がランキング上位に入っており、静岡銀行が7位、福岡銀行が5位という結果になっている。
ちなみに「企業を倒産させた社数が多い都道府県ランキング」は、下表の通りだ。地銀や信金、信組など主な金融機関の内訳も明記したので、ご覧いただきたい。
本特集では今後も第二地銀や信金、信組など金融業態別ランキングを連日お届けしていく予定だ。それでは早速、今回の第一地銀の結果を確認していこう。