メガバンクに地方銀行、第二地方銀行、信用金庫に信用組合――。全国472金融機関が、これまでどれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのか?ダイヤモンド編集部の独自調査を初公開。特集『倒産危険度ランキング2024&初公開!企業を倒産させた金融機関ランキング』の#27では、第4弾として、北海道の金融機関を取り上げる。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
北海道でメイン先企業を最も倒産させてきた銀行は?
北洋銀行、北海道銀行が倒産させた企業は何社?
最先端半導体の国内量産を目指すRapidus(ラピダス)の進出に沸く北海道。半導体受託生産世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の工場建設で活況を呈している熊本県と同様に、雇用の増加やインフラ整備への期待が高まっている。
その北海道にある金融機関は多い。地方銀行、第二地方銀行、信用金庫、信用組合の数は計29。ちなみに近隣の県を見ると、青森が5、岩手が9、宮城が10である。
経営危機に陥った企業が倒産するのか、それともしないのか。その際に重要な鍵を握るのがメインバンクとなる。
メインバンクとは通常、貸出金のシェアが首位で、当該企業と長年にわたって親密な関係にある銀行のことを指す。ただ、企業側と銀行側で認識が異なっているケースもある。
今後、倒産件数の増加と金融機関の融資姿勢が、厳しくなるのは必至とみられているが、どの銀行が今後、企業に厳しく臨むのか――。それを知るには過去に注目するとよい。その銀行の将来の行動を最もよく表しているのは、口先のきれい事ではなく過去の行動なのだから。
メガバンクに地方銀行、第二地方銀行、信用金庫に信用組合――。全国472金融機関が、これまでどれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのか。ダイヤモンド編集部が独自に調査し、その結果をまとめた「企業を倒産させた金融機関ランキング」を初公開する。
第4弾の今回は、北海道の金融機関を取り上げる。北洋銀行やほくほくフィナンシャルグループ傘下の北海道銀行、北海道信用金庫などの信用金庫も名を連ねた。
ちなみに「企業を倒産させた社数が多い都道府県ランキング」は、下表の通りだ。地銀や信金、信組など主な金融機関の内訳も明記したので、ご覧いただきたい。
ランキングは、これから数十回にわたって配信していく。全都道府県と全金融業態を網羅した完全版を含めて、さまざまな視点でお届けする予定だ。それでは早速、今回の北海道の結果を確認していこう。