メガバンクに第一地方銀行、第二地方銀行、信用金庫に信用組合――。全国472金融機関が、これまでどれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのか?ダイヤモンド編集部の独自調査を初公開。特集『倒産危険度ランキング2024&初公開!企業を倒産させた金融機関ランキング』の#75では、第52弾として、信用金庫を取り上げる。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
メイン先企業を最も倒産させてきた信用金庫は?
城南信金、尼崎信金が倒産させた企業は何社?
メガバンクや地方銀行と比べ、規模が小さく経営資源も限られている信用金庫。ただ、信金は、株主の利益を優先する株式会社の銀行とは異なり、地域の繁栄を設立目的とする協同組織金融機関である――。今回は、そんな独自性を持った信金に焦点を当てていく。
経営危機に陥った企業が倒産するのか、それともしないのか。その際に重要な鍵を握るのがメインバンクとなる。
メインバンクとは通常、貸出金のシェアが首位で、当該企業と長年にわたって親密な関係にある金融機関のことを指す。ただ、企業側と金融機関側で認識が異なっているケースもある。
今後、倒産件数の増加と金融機関の融資姿勢が厳しくなることは必至とみられているが、どの金融機関が今後、企業に厳しく臨むのか。それを知るには過去に注目するとよい。その金融機関の将来の行動を最もよく表しているのは、口先のきれい事ではなく過去の行動なのだから。
メガバンクに第一地銀、第二地銀、信用金庫に信用組合――。全国472金融機関が、これまでどれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのか。ダイヤモンド編集部が独自に調査し、その結果をまとめた「企業を倒産させた金融機関ランキング」を初公開する。
第52弾の今回は、信金を取り上げる。ランキング上位には規模が大きい信金が入っており、城南信用金庫(東京都)が6位、尼崎信用金庫(兵庫県)が4位となっている。
ちなみに「企業を倒産させた社数が多い都道府県ランキング」は、下表の通りだ。地銀や信金、信組など主な金融機関の内訳も明記したので、ご覧いただきたい。
1月から始まった本特集も、終わりが近づいてきた。残る金融業態別ランキングは信組。そして、続く最終回は、全金融業態をカバーした総合ランキングをお届けする予定だ。それでは早速、今回の信金の結果を確認していこう。