メガバンクに地方銀行、第二地方銀行、信用金庫に信用組合――。全国472金融機関が、これまでどれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのか?ダイヤモンド編集部の独自調査を初公開。特集『倒産危険度ランキング2024&初公開!企業を倒産させた金融機関ランキング』の#31では、第8弾として、秋田県の金融機関を取り上げる。(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
秋田県でメイン先企業を最も倒産させてきた銀行は?
秋田銀行、北都銀行が倒産させた企業は何社?
秋田県内の金融機関で、新たに再編の動きを見せているのはフィデアホールディングス(HD)傘下の北都銀行だ。同じくフィデアHDの下にある荘内銀行(山形県)との合併を検討すると、1月に発表した。
実現できれば、東北地方で初となる県境をまたぐ広域地方銀行が誕生する。
2月には合併に向けた準備委員会の設置を決めた。両行は2026年度の合併を目指し、合併後の行名や新たな経営計画などの詳細を詰めていく構えだ――。
経営危機に陥った企業が倒産するのか、それともしないのか。その際に重要な鍵を握るのがメインバンクとなる。
メインバンクとは通常、貸出金のシェアが首位で、当該企業と長年にわたって親密な関係にある銀行のことを指す。ただ、企業側と銀行側で認識が異なっているケースもある。
今後、倒産件数の増加と金融機関の融資姿勢が厳しくなるのは必至とみられているが、どの銀行が今後、企業に厳しく臨むのか。それを知るには過去に注目するとよい。その銀行の将来の行動を最もよく表しているのは、口先のきれい事ではなく過去の行動なのだから。
メガバンクに地方銀行、第二地方銀行、信用金庫に信用組合――。全国472金融機関が、これまでどれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのか。ダイヤモンド編集部が独自に調査し、その結果をまとめた「企業を倒産させた金融機関ランキング」を初公開する。
第8弾の今回は、秋田県の金融機関を取り上げる。秋田銀行や北都銀行のほか、秋田信用金庫などの信用金庫も名を連ねた。
ちなみに「企業を倒産させた社数が多い都道府県ランキング」は、下表の通りだ。地銀や信金、信組など主な金融機関の内訳も明記したので、ご覧いただきたい。
ランキングは、これから数十回にわたって配信していく。全都道府県と全金融業態を網羅した完全版を含めて、さまざまな視点でお届けする予定だ。それでは早速、今回の秋田県の結果を確認していこう。