日本の飲食店のコーヒーは
「高くて不味い飲み物」になるかもしれない

 ここで昨今のコーヒー豆の国際価格の高騰問題を考えてみます。未来予測の専門家の立場からは危惧するところがふたつあります。

 ひとつは美味しいコーヒー豆を購買力のある(言い換えると一人当たりのGDPの高い)他国に優先的にもっていかれてしまうリスクです。

 そしてもうひとつは値上げによる消費者離れをおそれた飲食店が徐々に、コーヒー豆の原材料をロブスタ種とのブレンド豆やロブスタ種100%に切り替えていくことです。

 どちらの未来もこれからやってくる可能性は高いとすれば、この先のコーヒーは「値上げ」という以外にもうひとつ「不味くなる」という未来をわたしたち庶民は覚悟する必要があるのかもしれません。

 さて、不味くなるのは嫌ですが、ひょっとすると未来はそれだけでは止まらないかもしれません。