ローソン「KDDI・三菱商事の共同経営」で王者セブンが負けるかもしれない3つの理由Photo:Diamond

KDDIがローソンのTOB(株式公開買い付け)を発表したことが話題です。成功すれば、ローソンは「王者セブン-イレブンを超える」かもしれません。これはコンビニのビジネスモデルをも変えかねない、2024年の重大ニュースです。(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)

KDDIがローソンのTOBを発表
三菱商事との共同経営を目指す

 KDDIが、TOBでローソンの株式50%の取得を目指すと発表しました。TOBに成功すれば三菱商事が持つ50%の株式とあわせて、2社で100%の経営権を持つことになります。

 KDDI、ローソン、三菱商事3社による共同記者会見の中で、三菱商事の社長が口にした言葉が印象的でした。三菱商事でローソンを支援できることにはこの先は限界があるという話です。

 ローソンは三菱商事の傘下に入ったことで、人材や商流などさまざまな点で経営上の支援を受けてきました。この点は、業界2位のファミリーマートが伊藤忠からの支援を受けていることと同じです。

 にもかかわらず、これまでやれることはやってきたうえで、ここから先、ローソンがさらに進化するためには三菱商事では足りないというのが、今回の資本提携劇の注目すべきポイントです。

 そこで考えるべきは、「KDDIが加わることでローソンはどう変わることができるのか?」です。