上司の評価に納得がいかないときは

怒る男性Photo:AaronAmat//Getty Images

回答者:オーランド・マジック スポーツ心理学コンサルタント、ジョー・カレラ氏(心理学博士)

 ドラフトで指名された選手ならきっと誰でも、「これからスターとして長いキャリアを歩むぞ」という気持ちになるでしょう。問題は、自身は主要なポイントゲッター、または、試合を決める決勝シュートをアシストするポジションだと認識しているにもかかわらず、コーチがあなたを主にディフェンスの選手として見ているような場合です。このときあなたは、コーチと意見を戦わせることも受け入れることもできます。

 私の場合は選手に、コーチの考えを受け入れ、そのポジションで抜きん出た存在になるためのスキルを身に着けるよう働きかけます。そうすることで、「自身のビジョンにより近い、新たな役割へと自分を成長させる機会を得る可能性が格段に高まる」と考えるからです。与えられたチャンスを活かさなければ、長い間後悔するかもしれません。

 興味深いことに、これはベテラン選手にはあまり難しくないのですが、「自分の限界を認めたくない」「受け入れたくない」という気持ちの強い新人の場合は、とても難しいのです。残念なことに自己認識を深められない選手は、変化に対して抵抗感を示しやすく、NBAでのキャリアも短くなり、その人のポテンシャルに見合わないものになってしまいがちです。ですが、認識を変えるという挑戦を受け入れながらも、信頼感のある存在になる道を見つけた選手は、長く充実したキャリアを送ることができる傾向にあるのです。

Text by Joshua David Stein
Translation / Keiko Tanaka
Edit / Satomi Tanioka
※この翻訳は抄訳です
From: Men's Health US

一流スポーツ選手に学ぶ「ベテランまで続ける人」と「新人のまま終わる人」の違い