厳しくても、自分が成長できているなら
それはブラック企業ではない!
「良い会社とは何か」をまじめに考えると、実はそう簡単に答えを出せないことがわかります。特に、みなさんが就職や転職で企業を選ぶ場合、社員になるという視点で「良い会社」を選べば、仕事がラクで給料が良くて福利厚生も充実していてリストラをしない会社、ということになるかもしれません。経費が使い放題だったり、勤怠管理が甘かったりすることを”オイシイ”と感じる人もいるでしょう。
しかし、社員がラクをしているのに仕事内容に見合わない給料を出したり、モラルが低い社員を放置したりする会社には未来はないでしょう。「この会社はオイシイ」とぶら下がる社員ばかりになれば、成長などとても望めませんし、社員自身が成長することもありません。
このような会社は、目先はラクに過ごせても、中長期的には入社した人にとって「悪い会社」ということになります。いずれはつぶれてしまってもおかしくありませんし、そのときになって慌てても、他の会社に転職できるような能力が身についておらず、路頭に迷うことになりかねないからです。
本当に「良い会社」は、社員がいわゆる”社畜”でいることを認めず、能力をフルに発揮するよう求めるものです。働く人にとっては厳しいと感じる面もあるはずですが、会社の期待に応じて努力を続けることがプロのビジネスマンとしての成長を可能にします。会社に貢献できる人材となり、ひいては企業が社会の役に立つための大事な役割をはたせるようになっていくことは、社会人として望ましいあり方ではないでしょうか。
「ブラック企業」の見極めポイントの
一つは、生え抜き幹部の有無
近年は「ブラック企業」という言葉がよく使われます。特に若者は、就職先を検討する際、検索サイトで企業名と「ブラック」という言葉を入力してネット上の評判を調べることがごく普通になっているようです。
一昔前ならブラック企業とは反社会的勢力が背後にいるような会社を指したものですが、今は長時間労働を強いられたりパワハラが横行していたりするような会社のことを「ブラック企業」と呼び、「そんな会社では働きたくない」と警戒する人が増えているのです。
しかし、時には非常に良い会社なのにその厳しさゆえに「ブラック」呼ばわりされている企業もあります。本当に人権を蹂躙するようなブラック企業なのか、本当は良い会社なのにネット上でおもしろおかしくブラックと言われているだけなのかは、きちんと見極める必要があります。
見極めポイントの一つは、取締役の経歴です。その会社の生え抜きの幹部がたくさん残っていて、取締役として活躍しているようであれば、信用できる会社だと考えて良いでしょう。逆に、そういった人がほとんどいない場合はブラック企業である可能性が高いといえます。
社員がイキイキと働いており
離職率が低いのは良い会社
また、従業員の回転率が高く、管理職が頻繁に退職している会社もブラック企業の可能性を疑うべきです。従業員がどんどん辞めるのは、不当なノルマを課せられたり、違法な長時間労働を強いられたりといった問題の存在を窺わせます。また管理職がすぐ辞めるのは、一時問題になった”名ばかり店長”のように、企業側が管理職に就けることで残業代を支払わずにすむよう偽装した結果かもしれません。
しかしながら「社員に対して非常に厳しい、良い会社」というのは存在します。「社員がイキイキと働いており離職率が低い」「会社のビジョンが明確で社内外によく浸透している」といったポイントをクリアしていれば、そこは社会人として成長できる理想的な職場である可能性があります。怪しい情報に惑わされないようにしたいものです。
※この原稿は、『5700人の社長と会ったカリスマファンドマネジャーが明かす 儲かる会社、つぶれる会社の法則』より、抜粋、再編集したものです。次回は4月9日更新予定です。
日 時 : 2013年4月11日(木)19時開演(18時30分開場) 20時30分終了予定
会 場 : 東京・原宿 ダイヤモンド社9階 セミナールーム
住 所 : 東京都渋谷区神宮前6-12-17
料 金 : 入場無料(事前登録制)
定 員 : 60名(先着順)
主 催 : ダイヤモンド社
※今回、セミナーテキストとして、書籍『5700人の社長と会ったカリスマファンドマネジャーが明かす 儲かる会社、つぶれる会社の法則』を使用しますので、ご来場時に必ずお持ちになって下さい。(当日会場でも販売いたします。)
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