実質賃金は23カ月マイナスとなった。名目がいくら上がっても、物価が上がっては意味がないし、税金(社会保険料含む)が上がっては手取りが減るのである。こんな当たり前のことがずっと理解できずに、社会保険料をまた上げていく、不思議な政権である。
国民負担率は過去最高を更新した。GDPは4位に転落、この円安傾向でさらに5位のインドにも抜かれる可能性が高い。国民のお金をばらまいて相手国の歓心を買うという岸田外交唯一のテクニックも、このまま日本がただの貧乏国になっては、使えなくなる。
2021年から生活保護申請は3年連続増加、エンゲル係数は40年ぶりの高水準になった。総務省が発表した家計調査における「消費支出」は、12カ月連続でマイナスだ。
それでいて、「私は増税していない」といまだに主張をしているのだから、国民も舐められたものだ。むしろ、何の意味もない政策で莫大な税金を蕩尽し、国民負担を増やし続けたこの政権が、よくもこんなに長く続いたものだと感心する。
日本人の寛容な心がこのような増税モンスターを生んでしまったのであれば、選んだ国民も少し反省しなくてはいけないということなのだろう。