観光客も楽しめるサウナ施設が多い
デンマークは、首都コペンハーゲンのあるシェラン島を始めとした443の島で構成された国であり、ヨーロッパの中で最も海岸線の長い国の一つである。そんな海に囲まれたデンマーク人は海水浴とサウナが大好きで、国内のあちこちに“Harbor bath”(ハーバー・バス)と呼ばれる気軽に海水浴が楽しめるスポットが整備されている。
通常、ハーバー・バスには更衣室とシャワーが備えられているが、中にはサウナが併設されている場所もあり、観光客でも地元民でも気軽に海水浴とサウナが楽しめる。ハーバー・バスの情報は、ツーリストインフォメーションや各自治体のウェブサイトに載っているので、営業時間やサウナ施設に入るためのコードを確認すれば、デンマーク旅行の際に海水浴×サウナを楽しむことができる。多くのハーバー・バスは無料で利用できるのもうれしいところだ。
無料の公共サウナの他、有料のプライベートサウナも利用できる。デンマーク旅行の際は海辺でサウナを経験してみるのも良さそうだ。
サウナでヒュッゲ
デンマークでは多くの人が、思い思いにサウナでヒュッゲを楽しみ、「冬でも海水浴×サウナ」という独自の文化を構築している。
筆者はデンマークに滞在していた頃、友人に誘われたサウナの後に外で風を感じながら飲むビールヒュッゲが気に入っていた。一般にというか、日本ではサウナの前にアルコールは厳禁だが、デンマークではサウナでビールヒュッゲをする場合、サウナで汗で水分を失うので、アルコール摂取をする前に水分を十分にとることが重要だとされている。
昨今のサウナブームにより、日本でもテントサウナやバンサウナなど移動型のサウナが普及し、キャンプ×サウナなど多種多様な楽しみ方ができるようになってきた。新しいサウナの楽しみ方や、自分なりのサウナヒュッゲを見つけて楽しむのはいかがだろう。