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住宅は高価な買い物。ローンを組む際は、今の経済状況をベースにして返済計画を立てる人がほとんどです。しかし何十年も続く長期ローンの場合、経済状況や家庭の状況が大きく変わってしまうことがあります。病気で働けなくなり「このままではローンが返済できない」と追い込まれたときの選択肢は「無理してがんばる」「家を手放す」の二択しかないのでしょうか?(家計再生コンサルタント 横山光昭)

長期ローンを返済する途中、状況が変わるのはやむを得ないこと

 住宅ローンの利用を検討するとき、今の状態がずっと続くと過信してローンを組む人がいます。しかし、住宅ローンのような長期的なローンでは、完済までの間に状況が変わり、返済が困難になることも珍しくありません。

 例えば、夫婦の収入を合わせて返済していく予定だったのに、子どもが生まれ、育児に手が掛かって奥さんが仕事を辞めてしまったとか、リストラや転職で収入が減ってしまったりすることがあります。病気になってしまった、親の介護で働けなくなったなど、予期せぬ事態で予定が狂ってしまうこともあります。

 そういう時は、最悪の場合、住宅を手放すことも検討をしなくてはいけないかもしれません。しかし、収入の状況によっては、返済計画を変更することで乗り切れる可能性もあります。まずは、さまざまな角度から希望する状況になれるかを検討することが必要です。