本業はITエンジニア、副業は探偵…2つの顔を持つ男が駆使する「浮気相手を4秒で特定」する検索術とは?Photo:PIXTA

あるときはモニターの画面と向き合い、ソフトウェア開発やITインフラ構築を手掛ける。あるときは夜の闇に紛れ、調査対象者を尾行する。都内某所には、そんな「2つの顔」を持つ男が経営する探偵事務所「東京IT探偵」が存在する。今回は東京IT探偵の“中の人”が浮気調査で活用した、「浮気相手を4秒で特定する検索術」について解説する。(東京IT探偵、構成/ダイヤモンド社 濵口翔太郎)

表の顔はITエンジニア
裏の顔は探偵

 表の顔はITエンジニア、裏の顔は探偵――。それが筆者の働き方だ。

 筆者はフリーランスのITエンジニアとして働きつつ、副業として探偵事務所の代表を務めている。事務所の名は「東京IT探偵」。その名のとおり、本業で培ったIT関連の知見をフル活用して調査を遂行するのが特徴だ。

 事務所設立は2017年。現在は浮気・不倫・素行調査をはじめ、人探しや行方調査、盗聴器の探索などを幅広く手掛けている。今後は不定期連載という形で、ITエンジニアと探偵という「二つの顔」を持つ筆者だからこそ解決できた案件を紹介していきたい。

本業はITエンジニア、副業は探偵…2つの顔を持つ男が駆使する「浮気相手を4秒で特定」する検索術とは?東京IT探偵の対応業務(=公式サイトより)

 ただし守秘義務があるので、依頼者が特定されないよう、エピソードの一部に脚色を加えていることをご了承いただきたい。

「主人が浮気をしています。でも、別の探偵事務所に調査を依頼したら、その探偵が下手を打って……。何とかなりませんか?」

 ある中年女性(以下、Aさん)が、こんな相談を持ち掛けてきた。Aさんの夫は数年前から不倫をしている疑いがあり、不審に思ったAさんは、とある探偵社(以下、B社)に「不倫相手の正体を突き止めてほしい」と依頼したそうだ。

 B社が調べたところ、実際にAさんの夫は不倫をしていた。だがB社の探偵は、その現場を押さえようと尾行・撮影している姿を、あろうことか本人たちに見られてしまったという。「尾行がバレる」「顔が知られる」という、探偵が絶対にやってはいけない「二大チョンボ」をやらかしたのだ。