なお、すでに導入済みの「神戸都心流入割引」は、今回の改定に合わせ、東側(名神高速の「大山崎~茨木」、近畿道の「吹田」「摂津南」の各IC)に適用を拡大することとなります。

図表:神戸都心流入割引について
従来は神戸都心の西側、伊川谷JCT方面から31号神戸山手線、32号新神戸トンネル経由での走行のみを対象としていたが、今回の料金改定に合わせ東側、西宮山口JCT方面からの走行も割引の対象となる 出典:阪神高速道路プレスリリース 拡大画像表示

20%の深夜割引を適用

 さらにこれ以外にも、いくつかの割引が新たに導入されています。

「深夜割引」は、午前0時から午前4時までの間に阪神高速に流入するクルマについて、20%の割引を適用するものです。時刻は、入口のETCアンテナが基準、つまり入口のETCゲートを通った時間で判定することになります。

図表:阪神高速の深夜割引について深夜割引の適用判定は「ETCの入口料金所を通った時間」で行う。出口料金所も判定対象とするNEXCOの深夜割引とは異なるので注意 出典:阪神高速道路プレスリリース 拡大画像表示

「大和川線・堺線乗継割引」は、両路線を「住之江」「鉄砲(西)/鉄砲(東)」間で乗り継ぐ場合に、連続した1回の走行と見なす制度です。この利用により、現状ではJCTのない6号大和川線と15号堺線を乗り継いでも、料金面の不利は生まれません。ただし付近の工事による渋滞への影響を考慮し、今年度中はオフピーク時間のみが適用対象になります。

図表:阪神高速の大和川線・堺線乗継割引について
路線が交差するものの、JCTがなく乗り継ぐには遠回りを強いられる大和川線と堺線は、「大和川線・堺線乗継割引」で、一般道を経由しても連続した利用と見なすことになる。なお当面、割引の適用は午後8時から午前6時までとなる 出典:阪神高速道路プレスリリース 拡大画像表示

「関西国際空港方面割引」は、大阪都心部と4号湾岸線の「泉大津~りんくうJCT」の相互間で、上限料金を従来どおりの1320円に据え置くものです。ただしこれは「激変緩和措置」となっていることから、将来的な廃止も考えられます。

図表:阪神高速の関西国際空港方面割引について大阪都心部から関西国際空港に行く場合に限り、上限料金はこれまで通りの1320円になる 出典:阪神高速道路プレスリリース 拡大画像表示