なおこれらの割引制度はメリットがある一方、地図データを更新していないカーナビでは、ルート探索時に正しい料金が表示されない可能性があります。お出かけ前に「阪神高速ドライバーズサイト」の「料金・経路探索」で下調べし、料金やルートの確認をお勧めします。

2030年度頃には、阪神高速の全ての料金所がETC専用になる

 注意したいのは、これらの割引制度の恩恵を受けるのは「ETC車のみ」ということです。現金車は割引の対象外となるだけでなく、前述のように料金が単純に値上がりすることになってしまいます。

 また現金で料金を支払うことのできない「ETC専用料金所」への転換も進み、阪神高速は2030年度ごろには全ての料金所がETC専用になるとアナウンスしています。よりスムーズ、かつおトクに阪神高速を使いこなすには、ETC車載器の設置およびETCカード(もしくはETCパーソナルカード)の利用が必須といえそうです。

 最近はレンタカーやカーシェアリングでも、ETC車載器がほぼ標準で搭載されるようになっています。クルマを持っていない人も、ETCカードだけは作っておくことをお勧めします。なおETCの仕組みやETCカード、さらにETC車だけに適用される割引制度などについては、次回以降に詳しく説明します。