「傾聴力」のある人は、言葉に敏感

それは、言葉に敏感である、ということです。

たとえば、社長が「業績があんまりよくないんだよね」と話したとします。

すると、傾聴力のある人は、相手の言っていることを理解しようとしますから、

社長の言う「業績」はなにを指すのだろう。

「あんまり」というのはどれくらいだろう。

と考えます。

「そもそも業績って何を指しますか?」

と聞くわけです。自分の考える「業績」と社長の考える「業績」が違うかもしれないからです。

ぜひみなさんも、誰かの話を聞く時は、相手の話をとにかく理解することに重点を置き、

相手の使う言葉に敏感になってみてください。

(本記事は『頭のいい人が話す前に考えていること』の著者による書き下ろし記事です。)

安達裕哉(あだち・ゆうや)
ティネクト株式会社 代表取締役
1975年生まれ。筑波大学大学院環境科学研究科修了後、理系研究職の道を諦め、給料が少し高いという理由でデロイト トーマツ コンサルティング(現アビームコンサルティング)に入社。品質マネジメント、人事などの分野でコンサルティングに従事し、その後、監査法人トーマツの中小企業向けコンサルティング部門の立ち上げに参画。大阪支社長、東京支社長を歴任したのちに独立。現在はマーケティング会社「ティネクト株式会社」の経営者として、コンサルティング、webメディアの運営支援、記事執筆などを行う。また、個人ブログとして始めた「Books&Apps」が“本質的でためになる”と話題になり、今では累計1億2000万PVを誇る知る人ぞ知るビジネスメディアに。Twitter:@Books_Apps