誰かの打った打球が飛んできました。
「パパ!! ボーッとしないで!!」
 息子に叱られます。僕は、笑顔で打球を追いかけます。

 来週は審判講習会に行ってきます。

お父さんとして伝えられること

 息子がキックボードを抱えて遊びから帰ってきました。

 なんとなく静かだったので顔を覗き込んでみると、シクシク泣いています。原因をきいたら、車のクラクションが怖かったと言います。気持ち悪くなるほど怖かったと、精一杯の表現で伝えてきました。知らないおじさんにけっこう大きめにクラクションを鳴らされたらしいです。

 うちの子を泣かすようなクラクションってひどいな!! と考えかけました。しかし、このクラクションの経験があれば、これから先、道路で気をつけるようになる。そしたら事故に遭う危険も減るはず。そう考えたら、そのクラクションのおじさんは、時空を超えてきた交通ルール戦隊みたいな、なんかのスーパーヒーローだったり、未来から来た息子のボディガードだったりするかもしれないとさえ思えてきました。

 今ごろは、空から見ていて、「いやー、ちょっとクラクション鳴らしすぎちゃったかな」と後悔しているかもしれません。そう息子に伝えました。息子は、納得した顔をしていました。

息子への愛情はほどほどに

 息子の野球の審判講習会にこれから行きます。おそらくですが、セーフやアウトの言い方とかを教わるに違いありません。

あばれる君、息子とロスへ行く!恐竜博物館で親子ゲンカが呼んだ「まさかの奇跡」とは?写真:あばれる君提供

「こんなセーフの言い方は、鼻につくのでやめましょう。」
「今のアウトの言い方は激しすぎて選手が傷つくのではないか?」
「セーフとアウトの中間の言い方はないのか?」
 などと時代の最先端の議論が白熱するのです。

 息子の練習を手伝っているだけで、立派な大人になったように感じている僕が、まさか野球の審判までやるようになるとは。