上智大学
学生の気質
華やかでパワフルな女子学生に比べ男子の影が薄い。1956年までは女子禁制の男大学だったのに。全体的に保守的でまじめ。変人は少なく、無難に生きるタイプが主流。
世間の評判
受験界では早慶上と並び称されても、地方での知名度は低い。一方的に「英語の達人」と誤解されるケース多々。企業社会での一般評は「小粒な優等生」といったところ。
看板学部はこんなところ
英語、ドイツ語、フランス語、イスパニア語、ロシア語、ポルトガル語の6学科がある。それぞれの語学を修得する学部でもあるが、各言語圏の社会制度や文化などを幅広く学ぶ、いわば「外国学」の場だと考えたほうがいい。
帰国子女や留学経験者が多く、マイナー言語の学生ほど専門へのこだわりが強い。個人主義的な上智大生の中でも、とりわけゴーイング・マイウェイな学生が目立つ学部でもある。
英語学科は上智大の看板だけに、キャンパスライフを謳歌する、社交的で華のある学生が多い。しかし、もともと英語力に秀でた学生でも、卒業するにはそれなりのエネルギーを要する。他の学科は人数も少なく、「地獄のロシア」「いばらのフランス」「鬼のイスパ」「灼熱のポル」と言われるように英語学科よりもさらに厳しい。
「予習復習を欠かすとだんだん講義についていけなくなる」(ロシア語学科生)。「出欠は厳しく3回休むとアウト。学期末の試験のほかに小テストが何度もある」(イスパニア語学科生)。近年国際系学部が増え存在感が薄れつつあるとはいえ、関東では東京外国語大学と並んで学びがいのある学部だろう。
留学制度も充実していて、約3人に1人が長期・短期を含め、在学中に留学を経験する。ただし、「通訳などの職業を本気でめざしているのは一部だけで、将来の就職に悩んでいる人が多い」という声も。外資系企業などでその語学力を活かす学生が多いようだ。