そんなに難しい作業ではありません。子どもの頃に、どんな時間が幸せだったか、自分が今、一番肩の力を抜ける時間や場所はどこなのか、何をしているときが一番幸せか、改めて思いを巡らせてみてください。

「やりたいことリスト」を作成するのが難しければ、「人生でやりたくないことリスト」を書き出してみるのはどうでしょう。

「やりたいことが見つからない」とぼやく人は少なくないですが、「やりたくないこと」というのはすぐに思い浮かぶのではないでしょうか。

 あるいは「5年後、10年後、自分はどこで何をしていたいか」を妄想してみることもお勧めです。できるか・できないかはさておき、どんな人生だったら自分らしいのか、妄想タイムを持つのです。

レジリエンスを養う方法

「レジリエンス」という心理学用語があります。ダメージを受けても、それでポッキリ折れて壊れてしまうのではなく、しなやかに復活する回復力・復元力のようなものを指します。

 レジリエンスはよく、しなる木の柔軟性に喩えられます。雪や豪風で折れそうになっても、しなやかに戻る木のイメージです。

 でも本当は、一度ポッキリ折れてしまったり、枝がねじ曲がったりしてもいいんです。

 仮に枝が折れても、木はそこから新芽を出し、新たな方向に枝を伸ばしていきます。

 どんなアクシデントにもビクともしない大木のような強靭さを目指すのもいいですが、人生はまさに、枝分かれしていくものです。

 学校、進学、就職、結婚と、わき目も降らず、人が羨むような道を最短ルートで駆け抜けるのもいいですが、寄り道、枝分かれ人生こそ、「自分の人生」だと思える人も少なくないはず。