丸亀製麺、絶好調のワケ

「丸亀製麺は香川県丸亀市と無関係!」SNSでブチギレる人が知らない“意外な事実”シェイクうどんは持ち帰り限定 Photo:Diamond

 まず、店内に入るとすぐに広がるのは、オープンキッチン形式の調理スペースである。ここでは、従業員が実際にうどんを打ち、ゆでている様子が見られる。まるで職人技を目の前で見ているようなライブ感・臨場感を生み出し、食事の期待感を高める効果がある。

 店内のインテリアや装飾にも工夫がされており、和風のデザインが採り入れられている。木製の家具や和風の照明が温かみのある空間を作り出し、落ち着いた雰囲気の中で食事が楽しめるようになっている。

 さらに、セルフサービス形式にすることで、客は本場の讃岐うどんのようなスタイルを体験できるわけだ。

 5月に発表された、トリドールの2024年3月期決算は以下の通り絶好調だった。

《全セグメントで過去最高の売上となり、売上収益は過去最高の2320億円》

《丸亀製麺、国内その他は過去最高の事業利益および事業利益率》

《政府補助金(44億円減少)を含むその他の営業収益が46億円減少したにもかかわらず営業利益は42億円増加の116億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は18億円増加して57億円》

 味、そして雰囲気を大事にすることで、丸亀製麺は圧倒的な顧客の支持を得ているということだ。