丸亀製麺の独自の「雰囲気づくり」

「丸亀製麺は香川県丸亀市と無関係!」SNSでブチギレる人が知らない“意外な事実”丸亀製麺の「シェイクうどん」 Photo:Diamond

「おいしくて、サービスが良くて、雰囲気がいい」ということは確かに理想的であるが、それだけでは経営にとってプラスにはならないだろう。

 経営とは、限られた資源を使って最大の収益を狙うことが目的である。そのため、味の質・サービス・店の雰囲気のどれにどれだけ力を入れるべきかをはっきりさせなければ、具体的なアドバイスとしては役に立たない。

 たとえば、どの部分に重点を置くかがわからなければ、無駄なコストがかかる可能性がある。

 もし、雰囲気にこだわりすぎて、肝心の味やサービスが疎かになってしまえば、お客さんは満足しないかもしれない。

 逆に、サービスや味に力を入れすぎて、雰囲気が悪ければ、高級感や特別感を求めるお客さんを逃してしまう可能性もある。

 経営者にとって重要なのは、限られた資源の中で、どの要素に力を入れることで最大の利益を得られるのか見極めることだ。そうすることで効果的な経営が可能となり、結果としてお客さんに満足してもらえるようになるのである。

 その意味で、丸亀製麺の店舗には独自の「雰囲気づくり」に特徴がある。