就職も地元では無双する
立地の関係からインカレは難しくキャンパス内恋愛が多いが、男女比からどうしても男子が余り、アルバイトなど学外での出会いを求めることに。
「勉強を教えてくれていた男子が、私に彼氏ができた途端寄ってこなくなった」(工学部生・女子)という声も。
「キャンパス内で恋愛? …生身の女性と、という話であれば、僕が知っている工学部の中には存在しません」(工学部生)
就活に関しては、地元残留率が高く理系学生が多いことから、九大生たちは就職活動にガツガツしていない。というよりも、景気にかかわらず地元では引く手数多なため、ガツガツする必要がない。
福岡銀行、西日本シティ銀行、九州電力、九電工、JR九州、西日本鉄道など、地元の大企業を九大生は「とりあえず受ける」。そしてそれなりの結果を出す。
文系では、特に法学部と経済学部で大企業とのパイプが太い。県庁は九大生のエリートコース。近年は公務員志望者がますます多く、大学が開く公務員試験対策講座が人気だが「スケジュールはかなりハード」。
ただ、九大は九州では無双だが東京では絶対的な存在ではないらしく、「九大と早稲田なら早稲田に負ける気がする」(法学部生)との声も。
加えて、「やりがいや収入面で東京の会社に魅力を感じるが、九州に残りたい気持ちや親の意見もあり揺れている」(法学部生)など悩むケースも少なくないようだ。