実際、若い人の中にも何かで5億円、10億円儲かったという人は少なくないのですが、3年後にはもう一文無しになっているケースは珍しくありません。

 その意味では、富裕層になることよりも、富裕層なってどれだけの期間、富裕層であり続けられるかということが大切だと考えます。一時的にお金持ちになったとしても、無計画に散財し、資産運用にも無頓着だと、あっという間に富裕層から転落してしまいます。

 では、富裕層であり続けられる人と、すぐに転落してしまう人の差はどこにあるのでしょうか。

資産数千億の大富豪が
電車移動する理由

 端的にいうとお金の使い方です。この行動スタイルが両者ではまったくと言っていいほど違います。

 成金的な富裕層は、まず見た目がわかりやすい傾向があります。まさにお金がポンと入ってきたので、これみよがしに高級ハイブランドで身を固めたり、高級外国車を乗り回したり、クルーザーを買ってみたり、夜なよなパーティーを開いたり、といった派手な生活を送っています。それでまたたく間にお金が消えていくというパターンが多く見受けられます。

 そういう彼らも何かの金融商品、たとえば仮想通貨や暗号資産などで一儲けできたのは、よく言えば先見の明があったということですが、悪く言えばたまたま買った宝くじが当たったようなものです。

 ただの運にすぎません。宝くじに当たった人も、よく2~3年でお金を使い尽くしてしまうという話を聞きますが、それに近い感じでしょうか。