自動車にしても、車に興味がない人は、高級外国車などには見向きもしません。ある千億円単位の金融資産を持つ超富裕層の方は、車自体がムダだという考え方で、自家用車さえありません。

 普段は電車で移動しています。タクシーもめったに使わない。専属の運転手がいても不思議ではありませんが、価値観が違うのです。

 その方は一代で会社を興して、それだけの財を成したのですが、いまは事業からは身を引いて、自身の資産運用のための小さな会社を経営しています。

 あるとき、そのお客様の小さなオフィスにおじゃましたのですが、ソファーがあまりにボロボロで驚きました。言っては何ですが、どんな中小零細企業でもここまでひどいものはないだろうというレベルのしろものでした。しかし、ご本人はまったく気にしていません。ちなみに、ご自宅はものすごく立派で、まさに豪邸です。

 こうした超富裕層の人たちは、どこにお金を使っているかというと、第一は投資です。とにかく資産を守り、増やすことに喜びを感じていらっしゃる。