飛行機や新幹線+レンタカーなら、自前のETCカードは必携

 レンタルしたETCカードでは、高速道路の通行料金の大幅な節約が可能となるETC車専用の商品「ETC周遊パス(NEXCO東日本:ドラ割/NEXCO中日本:速旅/NEXCO西日本:みち旅)」(https://diamond.jp/articles/-/348631)の利用が面倒になるというのも、覚えておきたいポイントです。

 ETC周遊パスは、事前の申し込みにより、一定エリアの高速道路が“乗り放題”になることを基本とする商品です。そのため、観光ドライブの拠点となる都市まで飛行機や新幹線で移動し、そこから高速道路を使い、複数の観光地を周遊するという使い方と非常に相性がいいのです。

 ただ申し込みにあたっては、「ETCカード番号」が必須となります。つまりレンタカー会社からレンタルするETCカードの場合は、「レンタカー会社の営業所に電話をかけ、ETCカードを借りる意志を伝え、割り当ててもらうETCカードの番号を教えてもらう」という作業が必要となるのです。

Q&Aレンタカー会社からレンタルしたETCカードでも「ETC周遊パス」の利用は可能。ただ申し込みの段階でETCカード番号が必要となることが、高速道路会社のQ&Aでも注意喚起されている 出典:NEXCO東日本 拡大画像表示

 そもそもこの作業自体が手間ですし、16桁(一部例外あり)のETCカード番号を口頭で伝えてもらうのも、聞き間違いや書き間違いのもとになります。さらにレンタカー会社によってはそうしたリクエストを受け付けていないこともあり、その場合は対応できる別のレンタカー会社を探す必要があります。

 しかし、すでに自分のETCカードを持っていれば、こうした手間やリスクの心配なく、ETC周遊パスが利用できるのです。遠方へ旅行し、旅先でレンタカーでETCを利用する時には、自分のETCカードを持参することをおすすめします。

旅行に間に合うよう、事前に発行申請を

 なおETCカードの発行には、各クレジットカード会社とも、所定の日数がかかります。今ETCカードを持っていなくても、レンタカーやカーシェアを利用する人は、急に思い立った旅行にも間に合うよう、発行を依頼しておくといいでしょう。

 次回はクルマ通勤に不可欠の「平日朝夕割引」「ETC通勤パス」について、紹介する予定です。