沖縄県が4年連続1位
福井県が19位から5位に急上昇
幸福度が最も高いのは、4年連続で沖縄県(72.2点)が1位となった。2位が大分県(70.8点)、3位に宮崎県(69.9点)と続く。
注目すべきは、前年15位だった和歌山県が4位、同じく19位だった福井県が5位と、いずれも順位を急上昇させたことだ。
「福井県では北陸新幹線の開通によって観光客が急増し、恐竜ブームも相まって現在もホテルや旅館の予約が取りにくいほど注目されている。『100年に1度の大チャンス』と言われるほど注目されていることが、県民の喜びに通じているのではないか」と田中社長は分析する。
ランキング上位には沖縄県、大分県、宮崎県、鹿児島県など九州・沖縄地方の県が多い。一方で、ランキング下位には首都圏など政令指定都市を有する都府県が目立っている。平均所得が高いであろう都府県の幸福度が低いのは、後述する幸福度に影響を与える要素と関連しており、それは個人レベルでも立証された。
また、前年からの幸福度が最も大きく上昇したのは14位の徳島県(67.3点)で、3.8点の上昇。「とても幸せ」との回答が急増している。次いで2番目に上昇したのは20位の栃木県で2.3点増の66.3点、3番目は26位の秋田県が1.0点増の65.7点と続いた。
なお、47都道府県のうち前年より幸福度が上昇したのはわずか8県で、残りの39都道府県は前年より低下している。
幸福度に最も影響を与える要素は?
実は「収入・財産」が多くても幸福度は低い
では、住民の幸せには何が関係しているのだろうか。今回の調査では、健康、家族・家庭、収入・財産など7つの項目において幸せを感じているかを聞き、それら7つの項目が「幸福度」にどれくらい影響しているかを統計的に分析してみた。
その結果、幸福度にとって最も影響が大きいのは「家族・家庭」であることがわかった。ほかの項目よりも突出しており、非常に強い影響があることがわかる。次いで「健康」、そして「友人・知人」となった。