30~40代で富裕層になっても、多くの人は新しい事業に挑戦します。事業意欲が非常に強く、せっかく手元にある資金を何かに使わないのはもったいないと考えるのです。

 50代以降になると、事業からは離れて悠々自適のリタイア人生を送る人もいますが、むしろ少数派です。

習慣2:ムラがなく持続的にハードワークする

 もう一つ、新興富裕層に共通するのは、みな仕事に対してすごくまじめで、仕事熱心であることです。日本人は総じてみな真面目で仕事熱心ですが、ムラがあります。まじめに熱心に取り組むときと、手を抜くときがあります。なかなか熱心さや真面目さが持続しない人が多い。

お金持ちが「自分へのご褒美」を買わない納得の理由アリスタゴラ・アドバイザーズ会長の篠田丈氏 Photo by Wataru Mukai

 その点、富裕層の持続力はすごいです。とにかくハードワークで、継続して仕事を必死にやり続けます。だから成果も出ますし、資産が積み上がっていくのです。

 そもそも仕事に向き合う姿勢が、一般のビジネスパーソンとはまったく違います。普通の会社勤めのビジネスパーソンには失礼な言い方になるかもしれませんが、ほとんどの会社員は時間を切り売りしていると感じます。つまり9時~5時で働いて、その時間分の給料をもらっている。時給労働ですから、アルバイトと変わらないわけです。

 それと多くの会社員は、これも悪い表現になりますが、「ボーっ」としてる時間が多いと感じます。何となく過ごしてる時間と言ってもいいでしょう。時給換算の仕事だから、目的があいまいなままでも、なんとなく仕事をしていればいいという気持ちになりやすいのです。