習慣3:頑張っただけで満足しない

「がんばった」という言葉をよく聞きます。ビジネスパーソンでも、今日はよくがんばったとか、がんばったご褒美に何を買おうとか、食べようとか。

 富裕層はそういうことはまず口にしません。がんばったかどうかは、人が評価するものだからです。

 言うまでもなく、富裕層はものすごくがんばっています。仕事に関しては完全にブラック状態といっていいほど働いています。いまの時代にはそぐわないかもしれませんが、みな好きでハードワークをしています。これは共通しています。

 富裕層は、がんばることを目的にしているのではなく、結果を出すことを目的にしているので、一生懸命がんばるのです。結果がすべてという考え方です。

習慣4:意思決定が速い

 スピード感も富裕層に共通する特徴の一つです。決定するまでのスピードが速いです。たとえば意思決定。当社は基本的に一任で資産運用をしていますが、ときには個別の金融商品をお客様に紹介することがあります。

 そういうご提案をしたときに、新興富裕層のお客様は即断即決です。返答を待ったとしても翌日です。逆に、代々から続く名家のような富裕層の方々は即答しませんし、なかなか決められません。

 スピード感でいうと、頭の切り替えも早いです。富裕層の方は自分の事業を手がけているので、ときには思うようにいかないこともあります。たとえば中期経営計画を策定して3カ年の目標を立てたとしても、うまくいかないと判断したらすぐに変更し、次の手を打ちます。