いち早く「入試改革」に取り組んできた筑波大

 国立大の中でも入試改革の先頭を走ってきた。推薦はもちろん、国際科学オリンピック特別入試、国際バカロレア特別入試などを実施。一般入試以外の入学者は3割に達する。

 2025年度からは外国学校経験者特別入試を始め、入学定員の5%を充てる。2040年には留学生の比率を20%とすることが目標だという。ちなみに、2023年は2.6%。

 こういった取り組みもあってか、筑波大は国公立大にもかかわらず、サッカーをはじめ、体育会系の部活が強い(体育専門学群があるのも大きい)。

 卒業後の進路としては、大学全体で就職者と進学者が約半数ずつなのが特徴。全体的には偏差値に見合った就職結果になっていて、会社のウケはかなりいい。「最近、企業人気が上がっていると感じる」(人文・文化学群生)という声も。

 東京の私立大学のように「就職命!」と目の色を変えている学生は少なく、競争心をあおられる環境でもないので、どこかのんびりした雰囲気はある。「交通費が高くつくため、東京に頻繁には行けず、説明会なども絞って参加した」(社会・国際学群生)というように、闇雲に走り回らず、効率を考えて動く人も多い。