御料牧場内を散策される天皇、皇后両陛下と長女の敬宮愛子さま=5月2日、栃木県高根沢町Photo:SANKEI

過激なものから穏健なものまで
女系天皇論をめぐる5つの主張

 皇位継承についての議論で、旧宮家(旧皇族)が脚光を浴びている。保守派にとっては、希望の星だが、女系派からは目の敵にされている。そこで、旧宮家排除論の人々の主張する主たる論点にきちんと反論しておきたいと思う。

 女系論といっても、過激なものから穏健なものまでいろいろである。過激な方から並べると以下のようになる。

(1)立皇嗣礼まで終えた秋篠宮皇嗣殿下やその子の悠仁さまを廃し、愛子さまに継承させる。
(2)悠仁さまの継承はいいが、その次は男女を問わず、長子を優先する。
(3)悠仁さまに男子がいないなら、その女子や佳子さま、愛子さまの子孫に継承させ、それもいないなら天皇制は廃止する。
(4)誰もいないなら旧宮家に継承させる。
(5)悠仁さまに男子がいない場合、旧宮家と女系の両方の可能性を残すようにする。