「いっそ出版社を作っちゃおう」水道橋博士が“紙の本”にこだわる理由「本業2024」のPRで実施しているUber Books。博士本人が本を届ける前代未聞の企画

「浅草キッド」の水道橋博士が、タレント本を中心に全83作品の書評をまとめた『本業2024』(青志社)を上梓した。インタビュー記事後編では博士が憂う政治家、マスコミの報道姿勢、芸能界の闇など日本社会の問題点を斬る!そして今、出版社を立ち上げた狙いとは?61歳にして新たな挑戦をする博士を直撃した。(ライター 橋本未来)

「日本中学生新聞」の13歳少年による
“石丸伸二現象”の感想とは

――7月の東京都知事選挙では、広島県安芸高田市長だった石丸伸二さんが得票数で2位となりました。“石丸現象”とも呼ばれたあの盛り上がりを、元議員としてどう感じましたか?

 石丸さんを初めてYouTubeで観たときの印象は……あれはもう、橋下(徹)さんを幼くしたような感じだなって。こんな人を都知事にしていいはずがないって、Xに書きました。

「日本中学生新聞」っていう、僕の裁判も全部傍聴してジャーナリスティックな司法記事も書く13歳の少年とお付き合いがあるんですよ。彼に言わせると、「石丸伸二は、中二病ですね」って(笑)。

 石丸さんのような人が世の中でウケるっていうのは、マスコミの責任も大いにあると思うんですよ。例えば、小池百合子さんについては複数の刑事告発を抱えていますが、マスコミはほとんどそれを報道しない。代わりに、蓮舫さんや石丸さんばかりを追いかけていれば、そりゃ話題にもなりますよね。