「実力はあるのに、信頼されない人」の特徴とは?

「見せ場」を作ることが習慣化されていくと、些細なことでもひとつひとつに丁寧にとり組むようになる。それ自体が、その人の信頼の積み上げや、弱点の克服につながっていく。本当にごく些細なことでいいのだ。

 会議で最初に発言すること。メールを受けとったら即レスを心がけること。

 本当に何でもいい。惰性で仕事をするのではなく、「見せ場を作る」意識でやり続ければ、周囲の見る目も必ず変わる。

 ときどき社内外で「思うように会社で認めてもらえない」という悩みを聞く。そして話を聞いてみると、「社内での信頼の積み上げ」が十分ではなく、そのためにせっかく光るものを持っていてもその長所が評価してもらえていないケースが多い。

 例えば、技術力があるという前評判がいくらあっても、デモンストレーションで何回か失敗すると、「技術力がある」ではなく、「よく失敗する人」という印象が強くなる。明らかに手を抜いたと思われることが続いた場合にも同様だろう。

 逆に、打ち合わせやちょっとした発表の際にも、丁寧に仕事をして、ハッとする何かを用意する人は、ひとつひとつの機会で「見せ場」を作り、着実に「信頼の積み上げ」をさらに厚みのあるものにしていくのだ。