ウェブはユーザー行動をトラッキングできるので、例えば、投資関連のページをよく閲覧したり「いいね」したりするといった投資に関心の高い人にセグメントして広告を配信することも可能です。年齢や性別などの、デモグラフィック情報も参照できます。情報弱者に向けて一斉に広告を出せば、一定数の人は引っかかってしまうでしょう。

 現在は減りましたが、Amazonでも堂々と偽物が販売されているなど、プラットフォーマーが徹底的に規制しない限りは「利用者がだまされる」仕組みが、平然と日常に存在しています。

 だからこそ、私たちは、どんな会社のどんな商品を買おうとしているのか?をもっと知らなければなりません。

 詐欺の被害に遭うということは、詐欺をする側が私腹を肥やしているということでもあります。だまされる人が増えるから、詐欺も増える。でも、使う側がサービスの仕様を変えることは残念ながらできません。だから、私たちが賢くならないといけないのです。

 信じられるのは、「自分の目利き」です。だからこそ、きちんと情報が精査された本を読むなど、情報を見極める力がさらに必要になってきています。自由に使える時間(可処分時間)を使ってどんな情報をインプットしているのかで、豊かな人生を歩める人と、そうでない人とに二分化していきます。