Aさんは萎縮してしまい、Bさんに何も言えなくなってしまいました。Aさんは店長なので、身近に相談できる上司がいません。しかも、他の店員がいる前でも言われてしまうので、「パワハラ上司と思われたら皆退職してしまう」と怖くなってBさんを注意できませんでした。Aさんは「相手がパワハラだと思えばパワハラになる」と思い込んでいたのです。

 そのため、Bさんに「わかった。申し訳ない」と言っていました。すると、Bさんはますます好き勝手に振る舞います。だんだんと他の部下も店長の言うことを聞かなくなり、注意ができなくなりました。必要な残業も指示できなくなってしまいました。

ハラスメントハラスメントに
キレたら脅されてしまった店長

 ある日、お客様が来店したにもかかわらず、Bさんが同僚と大声でしゃべってばかりいたので、Aさんは恐る恐る注意しました。するとBさんは「会話することも禁止するなんて、本当にあなたはハラスメント上司だ。本社に通報しよう」と言ってきました。

 これにAさんはさすがにキレてしまいます。大声で「ふざけんな!お前なんていらねぇんだよ!辞めろ!死ね!」と怒鳴ってしまったのです。

 この発言を録音していたBさんは、ニヤッと笑いながら「はい、終了。あんたもう終わったね。こんな発言したらどうなると思っているの?YouTubeで拡散するから」と脅してきます。